【書籍】睡眠負債
タイトル:睡眠負債(すいみんふさい)
著者:NHKスペシャル取材班
発行所:朝日新聞出版
発行日:平成30年4月30日
睡眠負債とは何か?
本のタイトルにもなっている睡眠負債という言葉。「不十分、欠乏」等の意味にとどまる「睡眠不足」との違いは、その名の通り「睡眠+負債、借金、債務」であり、抱え込んだものは返済しないかぎりなくならない。という
そしてじわじわと不健康へのリスクを高めてしまうものであり、
睡眠負債で認知症発症やがん細胞が増殖するリスクが高まるとされています。
寝だめはできるのか
睡眠負債があるのであれば、睡眠貯蓄はできるのか?という質問に対して、本書ではばっさりと否定しています。いわゆる寝だめはできないということです。
さらにいうと、たくさん寝すぎるということは、逆効果になることもあるようです。
すみやかに寝るための心得
本書では以下の通り、10ヶ条を定めています。
1.午前中に日の光を帯びよ
2.食事の時間は一定にせよ
3.運動は夕方に。散歩もよし
4.カフェインは寝る3時間前まで
5.酒は寝る3時間前まで
6.寝る2時間前より強い光を避けよ
7.風呂は寝る30分前に
8.寝室は18~26℃に保つべし
9.布団でのスマホ・ゲームはご法度
10.寝なきゃとあせるべからず
概ね納得の内容です。
睡眠に良いこと、悪いことは統一見解があると思います。
一点だけ気になる点としては、7.寝る30分前の風呂は個人的にはまだ体温が高い感覚があり、少し寝つきが悪くなることがありましたので、おすすめは、就寝の30分前であればシャワーにしておく、または風呂上りは1時間後以降に寝た方が良いかと思います。
スタンフォード大学の西野教授は、30万部を超えるベストセラーとなった著書” target=”_blank”>スタンフォード式 最高の睡眠にて眠る90分前の入浴による体温コントロールにより、速やかな入眠に至るというメソッドを提案しています。